らかん児童公園と観音堂
天満宮から、日が暮れないうちに!と焦りながら、小走りで向かった先は盛岡市茶畑地区にあるらかん児童公園。"児童公園"というには少しばかり緊張感のあるそこは、夜に訪れるには怖すぎる場所でした。
到着したころには大分薄暗く、刻一刻と暗くなっていくので内心あせりました。
写真はRAW現像でかなり明るくしてるので実際はもっと暗かったはずです。
このらかん公園には3メートルほど(台座含め)もある巨大な像がなんと21体も、公園を囲うようにぐるっと並んでいました。
なんでも、かつて宗龍寺というお寺がこの場所にあったそうで、そのお寺の天然和尚が発案し建設を始めるたそう。しかし天然和尚は病に倒れてしまい、その後に弟子である長松寺(この近くにある)の泰恩和尚によって引き継がれて十六羅漢像と五智如来像の計21体の像がこの地に建てられたそう。
江戸時代、盛岡藩は凶作が続き元禄・宝暦・天明・天保の大凶作では多くの飢餓者が出たそう。これまで見てきた岩手県内のお寺や神社でもよく飢餓供養塔を目にしたのもきっとこの時代のあたりのものだと思われます。
この21体の石仏たちも、その飢餓の供養のために建てられました。
ごはんを食べれないって、食べ物が世の中にあふれている時代に生きる自分にはなかなか想像できません。おなかが空いていなくても食べてしまうし・・・。みんなひもじい思いをしながら苦しんで亡くなっていったのかと思うと恐ろしいです。
お供え物の量No1の像。
そしてこの石仏たち、みんな内側をみてるので
暗い中、この中心に立つと石仏パワーで異次元にトリップできそうでした。
(なんかめちゃこわかったです)
公園といっても遊具はこのアーチと
もうひとつ同じような形のコンクリのアーチがあるだけでした。
フラッシュをたくと一気に心霊スポット感が・・・
公園内にはたしか街頭もなかったので、断然訪れるなら明るい時間がおすすめです。
またこのすぐ近くの長松寺の墓地にも釈迦如来像があり、指で押すとゆらゆらゆれるそうです。(邪心があると揺れないらしい!)合わせて見てみてはいかがでしょうか。
行きたかった~けど夜の墓はちょっと怖かった~。
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天満宮から、らかん公園に行く途中の観音堂。
ここは新庄観音堂といい、盛岡三十三観音の三十一番目の場所です。
ここにおまつりされている観音様は、九番目の小山観音の妹らしい。
狛犬コレクション
オーソドックスなようでいて少しあらあらしいような狛犬。
とにかく高い位置におられました。
三十三観音巡りとかって、全国的によく目にしますよね。
ちょっとやってみたいなーとは思うのですが、最初から順番に物事をこなすのが苦手なので無理っぽいなーとも思ったり。
観音堂。
チラッ
観音様はみれませんでした。
石碑群
一番左は馬頭観世音ですが右二つが読み取れません…
いつもその場でメモしようとは思うのですが結局面倒でそのうち忘れてしまいます。うーん。
南無阿弥陀佛
・・・おまけ・・・
なんかいい坂だったので撮ってみました。
コスモス。
もうすっかり秋ですね。