味噌舐め地蔵を探して〜春日居編〜
以前、身延の味噌舐め地蔵についての記事でも書きましたが、味噌舐め地蔵とは簡単にいってしまえば味噌を塗りたくられたお地蔵さんのことです。
今回は笛吹市春日居町にある「オデニッチャン」と呼ばれる味噌舐め地蔵を見にいって来ました。
この春日居町のオデニッチャンについて存在は2、3年くらい前から知ってはいたのですが、インターネットで検索しても春日居周辺に住んでいる人に聞いてみてもどこにあるのかわからず、そのうち忘れていました。
しかし先日、ふと思い出し検索をかけているとある大学の調査結果がヒットしオデニッチャンがあるのは春日居町桑戸の大日如来堂だということがわかりました!
さっそく地図で検索〜
(グーグルマップではこの「山梨県笛吹市春日居町桑戸 大日如来堂」と打てば出て来ますがiPhoneに最初からあるマップではだめでした)
車でのすれ違いが難しい感じの道をいくと、大日如来堂があります。
その中に念願の味噌舐め地蔵が!
建物は結構ぼろぼろで、落書きなんかもありました。
正式には「五智如来石像」というみたいですね。
五智如来(ごちにょらい)は、五大如来ともいい、密教で5つの知恵(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)を5体の如来にあてはめたもの。金剛界五仏のことである。
中はこんな感じ。
四体しかいない気がするのですが、もしかして一番右の積まれた石もまた関係あるのでしょうかね。どの石像も味噌を塗りたくられすぎたせいか顔や身体の輪郭はほとんど消えてしまっていますが、なんとなく穏やかでないような怖い感じがします・・・。
ちなみに壁際には小さな狐の置物が何体か並べてありました。
歩けば床が落ちそうで怖かったこともあり遠くからの鑑賞のみです。
残念ながらここ最近味噌を塗ったような形跡はありませんでした。
同じ敷地内にあった石碑。
何と書いてあるかよくわかりませんが、一番上が南、一番下が佛にみえるので、「南無阿弥陀仏」でしょうかね?(無理やりすぎ?笑)
それにしても味噌舐め地蔵、山梨県内に結構存在するのに地域住民にはあまり認知されていないよう。”お地蔵さんに味噌を塗る”という常識では考えられないようなセンセーショナルな行為なのに。
今度味噌舐め地蔵を訪れる際は味噌を持参しようかな・・・
(信仰心がないからただのいたずらになるのか?)
そんなわけで味噌舐め地蔵、春日居長編はおしまいです~。