【ああ、懐かしや東北旅行②】最強の巨石 丹内山神社
岩手県花巻市東和町の広大な田園風景の中に現れる赤い大きな鳥居。
ここからおよそ2㎞ほど離れた丹内山神社の一ノ鳥居です。
お社と一ノ鳥居の遠さから、そのかつての社領の広さを実感させられます。
この東北旅行シリーズ、前回の①東和ミステリー坂 から1か月も過ぎてしまいました~。そして夏に行ったのに、季節はもう冬・・・。
年内にまとめておきたいとは思っていたのですが無理そう??
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さて丹内山神社ですが、そもそもこの神社を目指したのは「荒俣宏・高橋克彦岩手ふしぎ旅」に最強の神社があるというようなことが書いてあったため。
岩手にいるときはよくこの本を参考にうろうろしていました。
参道。
この先神社なんかあるのか?と少し不安になります。
この神社には七不思議が伝えられているので
それも織り交ぜながらで紹介していきます~。
狛犬コレクション
勢いがあります。
本殿。
この神社の創建は約千二百年前で、上古地方開祖の祖神である多過知比古神(たにちひこのかみ)を祭っています。
本殿前のスペースには特別な砂利ゾーンが・・・・
神社の砂利には、歩くときに心を無にする効果があるとかなんとかって聞いたことがある気がするのですが、本殿前で更に気持ちを集中させるみたいな意味合いがあるのでしょうかね?
見事な彫刻です。
中国の古事記や万葉風の模様が彫られているようです。
カマを持ったおばあさんと牛?
藤原清衡が、仏像や神領を寄進し、篤く信仰したといわれる神社。南部領内の総鎮守となった所で、現在の社殿は文化7年(1810)に再建されたもの。
七不思議その一、唐獅子
本殿脇障子の唐獅子をなめると居眠りしない
枝っぽい何かが額縁に飾ってあります。
そしてその横に・・・
鬼・・・?
その二、つらら
神社境内の建物につららが下がらないと伝えられています。
末社の中に丸石が!
その三、肌石
境内の池の近くにはある肌石には雪が積もらないと伝えられています。
一瞬、石?どこ?と思いましたが、
よーくみると地面に埋め込まれていました。
その四、手水ばち
先ほどの肌石の近くにある池の脇。小さな手水ばちがあります。
この手水ばちはどんな旱天でも水が乾くことはないと伝えられています。
池の底は何かにょろにょろした模様が這っていました。
へび?
池のほとりには早池峰山の碑。
その五、竹
神社境内には竹が生えないと伝えられています。
その六、銀杏
この銀杏の葉はどんな強風でも境内の外に飛び散らないと伝えられています。
その七、桐の木
祖父杉の幹に桐の木が生えていたと伝えられています。
この近くには駒形神社も。
最強のパワー、アラハバキ神の巨石!
そしていよいよ、噂の巨石です!
この巨石は本殿の裏手の崖の上にあります。
存在感がすごい~。空気が違う感じがしました。
謎の神、アラハバキ
アラハバキは民間伝承の神であるが、その起源には不明な点が多く、歴史的経緯や信憑性については諸説ある。
ただしアラハバキを祀る神社は全国各地に見られ、その説は様々。
東和町観光協会が設置した看板によると、
この巨石は胎内石とも呼ばれており、千三百年以前から丹内山神社霊域の御神体として祀られていたよう。かつて坂上田村麻呂や奥州藤原氏、南部氏などからも信仰されていたようです。
この壁面に触れないようくぐりぬけると大願成就するとのことですが、
こういう自然の巨石って崩れてきそうで怖くて入れないんですよね~。
ちなみに触れてしまっても合格が叶えられるそう。すげー。
上で紹介した「岩手ふしぎ旅」では最強のパワースポットというようなことが書かれていましたが、実はあんまり知られていないそう。
公共交通機関ではアクセスしづらい場所ですが、岩手を訪れたときにはぜひ立ち寄ってみてください。
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・・・おまけ・・・
みてください。この果てしない田園風景を・・・
緩やかな人間の営み・・・
ああ、懐かしや・・・
最近、こちらでの生活に息が詰まって仕方ないです。
どこか遠くへ行きたい。
・・・つづく・・・