【ああ、懐かしや東北旅行⑥】奇石群仏ヶ浦
前回(あの世の景色を垣間見る。 青森・恐山へ )のつづき。実のところ、この東北旅行は遠野と恐山に行くということ以外ノープランでした。その大きな目的を達成してしまいどうしようかと観光雑誌をペラペラと捲っていると、あるゾーンが目に入りました。青森県にある奇石群 仏ヶ浦です。
恐山を出てこの仏ヶ浦に車で向かったのですが、いくつもの峠をぐるぐるぐるぐる越えて嫌になる程走りました・・・
そしてやっとついた!と思っていたらここからまた山道や階段を歩いてくだって30分ほどすると段々と海が見えてきました・・・
階段途中の岩の下にあったお地蔵さんなど。
到着したころにはけっこう日が傾きかけていたので急いでまわりました。
内陸県出身なので海というだけでテンションあがります!
今までもいろんな巨石を見てきましたが、ここまで大きいともう、自然スゲーとしか言いようがなかったです。
写真ではなかなか伝わりませんが、水がとても澄んでいて魚が泳いでいるのもよく見えました。
今から約2000万年前、 日本列島がユーラシア大陸から分離して日本海が誕生する際に 大規模な海底火山活動が起こりました。 それは長期間に渡って日本海沿岸各所に火山灰を堆積させ、 厚い凝灰岩の層を形成しました。 仏ヶ浦の原形もこの時に形作られたと考えられます。
文豪の大町桂月が詠んだ歌の歌碑。
このあたりにもいくつもお地蔵さんがいました。
少し奥の方へ進んで行くとたくさんの巨石の近くまでいくことができます。
どこか異空間のような不思議な感覚。
よくみると、このあたりには恐山にあったような積み石がされたあとがありました。
この仏ヶ浦は賽の河原に見立てられ、死んだあとはここを渡ってあの世に行くとも言われているそうです。
スケールの大きい大自然にいくと、一個人の人間なんて米粒より小さいもんなんだなあ…なんか思います。
夏の夜には期間限定でライトアップされるそうです。少しみてみたかったです。
ちなみにここには船からもアクセスできるそう。山道を下るのは結構しんどかったので足腰に自信がない方には船がおススメですー。
帰り、雨が降ってきて急いで階段をのぼったので足がボロボロになりました。笑
そしてまたいくつも峠を越え、むつ市の市街の方へ戻ってからインドカレーを食べてホテルで泥のように眠ったのでした…
・・・おまけ?・・・
東北を旅しているとき、飢餓とか幼くして死んだ子供とか少し不穏なキーワードが目立ったように思いました。やはり気候などの関係で貧しい人も多く、飢餓で死ぬ人や間引きなども多かったのでしょうかね?
特に青森は地蔵信仰が多く至る所でお地蔵さんが祀られていたのですが、この辺りの人々は死というものが常に身近にありいつも意識していたのだろうなあと勝手に解釈しています。
そんな感じつづきます。