ぐ~たらワニのぷらり散策日誌

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【ああ、懐かしや東北旅行③】憧れの遠野物語の地へその1

f:id:oishiioyatu:20171223232124j:plain岩手といえば遠野地方の伝承を柳田國男がまとめた「遠野物語」を思い出す方もいるのではないでしょうか。この地方の住民に伝えられてきた変わった風習や不思議な出来事が数多く登場する本であり、日本の民俗学に関するものの中で最もよく読まれるもののうちの1冊だと言われています。

そんなわけで、花巻を出て東和を通り、遠野への旅の始まりです。

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といってもまあ、遠野への旅を決めてから柳田國男の「遠野物語」を手に取ったものの数ページで挫折してしまいました・・・。

 

しかし何も知らないまま遠野へ行くのもなあ・・・

と思い調べてみると、水木しげるが漫画化していたので早速手に取ってみました。

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)

 

 比較的短い話がたくさん詰まっているので読みごたえがありました。

かつての遠野の素朴な生活と、水木しげるの絵がマッチしています。

人々の生活の身近にある妖怪や不思議な出来事にワクワクする1冊です。

 

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そんなわけでまずは

卯子酉神社

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たくさんの吊るされた赤い布が印象的なこの神社。

独特な、少し怖いような雰囲気でした。

規模は大きくないのですが、ひっきりなしに観光客がおとずれていました。

 

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またここは恋愛成就としても有名で、遠野物語の35話にも登場します。

恋愛の神様としてカップルが良く訪れるのが、この小さな祠です。境内の無人売店で売っている赤い布を、左手だけで木に結ぶことができれば、片思いが成就する御利益があると云われます。

出典:卯子酉様 | 「こちら岩手ナチュラル百貨店。」 いわての旅:いわて観光/旅行ポータルサイト

 

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虎?

 

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祠の壁面には岩手で良く見かける奉納された剣がたくさんかけられていました。

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愛宕神社もまつられていました。

 

この卯子酉神社のほど近くから、次に紹介する場所へとのぼってゆきました。

愛宕神社

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見上げただけでいやになるような急な石階段。

 

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その階段脇には湯殿山、山神、庚申などの巨大な石碑がありました。

 

手すり代わりのロープを頼りに階段を上り終えると、今度は木の根っこがむき出しの坂をのぼってゆきます。ジブリの世界みたいです。

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時間としてはそこまで経っていなかったと思うのですが、足の疲労がすごかったです。

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脇には月見坂という石碑が。

 

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そしてようやく社殿が見えてきました。

 

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愛宕さんは城下町を守る境の神でした。 旅立ちのときに、安全を祈り、家族と別れる場所で、山の神や出羽三山など旅の記念の石碑がならんでいます。
また、火防の神で「遠野物語拾遺」第 64話にも、愛宕さんが和尚の姿になって町内の火事を消した話があります。

出典:看板より

 

 

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ここには火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)がまつられています。

社殿には少しコミカルチックな彫刻が彫られていて、面白かったです。

 

少し離れたところにあった社。

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ここにも剣がありますね。

 

草むらの奥の方には謎の建物がありました。

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なんか怖かったのでスルーして帰りましたが・・・。

 

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階段の上から。ドキドキしながら下りました。

 

 

 五百羅漢

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先ほどの愛宕神社より少し移動して次は五百羅漢へ。 

入り口に熊注意の看板がありさっそくビビりまくりました。

そういえば、岩手のホームセンターには何十種類もの様々な熊よけの鈴が売られていて驚いたのを思い出します。1つ買っておけばよかったな~。

 

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到着したのがもう夕方近かったので大分薄暗くなっていたので滞在時間が短くあまりよく見れず残念でしたが、もののけ姫に出てきそうな場所でワクワクしました。

この苔に覆われている岩の1つ1つに彫られていました。

 

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写真ではなかなか分かりづらいですが・・・

うっすら笑っている顔がみえると思います。

 

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観光客もほとんどいなかったので、少し怖かったです。

 

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立ち去るのが惜しくなるような美しい場所でした。

 

 

・・・おまけ・・・

五百羅漢はもちろん500体の石仏のことですが、この羅漢とは、悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えた人(大辞林より)を指します。

そしてこの500の羅漢さんにはそれぞれ名前がついてたりします。

以前、何気なく名数数詞辞典を何気なくめくっていたら見つけました~。

名数数詞辞典は他にも「日本三大~」とかも載っているので面白いです。

 

名数数詞辞典 (1980年)

名数数詞辞典 (1980年)

 

 暇つぶしにちょうど良いので、最近手元に欲しいと思っている一冊です。

 

 

 

・・・つづく・・・

 

kimagurewani.hatenadiary.com

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