お伊勢参り~内宮・おかげ横丁編~
いよいよ内宮へと向かいます。
内宮には日本の象徴である天皇の先祖である天照大御神がまつられています。
内宮へは駐車場からは地下を通る「おかげ参道」を通っていきました。
江戸時代、お伊勢参りはおかげ参り、抜け参りとも呼ばれていました。
お蔭参りの最大の特徴として、奉公人などが主人に無断で、または子供が親に無断で参詣したことにある。これが、お蔭参りが抜け参りとも呼ばれるゆえんである。大金を持たなくても信心の旅ということで沿道の施しを受けることができた時期でもあった。
通路内には門脇俊一が描いた「伊勢参道 おかげ参り・抜け参りの図」の屏風絵が飾られています。昔の人々もこうしてお伊勢参りをしていたんだなーと思うとワクワクしました。
内宮に向かう途中には様々な神宮の関連施設もありました。
路地裏。昔懐かしい良い雰囲気でした。
そしていよいよ宇治橋に到着。
伊勢神宮ときいてここを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
この宇治橋は俗世から神聖な世界への架け橋の役割を果たします。
ちなみに橋の両脇に立つ鳥居は両宮旧正殿の棟持柱をリサイクルしているそう。
ここは御裳濯川(みもすそがわ)とも呼ばれ参拝者が心身を清める清流です。
橋の横に連立するこの柱は「木除杭」と言い、
風雨によって運ばれてきた流木などから橋を守る役割を果たしています。
神苑には多数のニワトリが放し飼いにされていて、
そのニワトリたちを見ることができると良いことがあるそうです。
このときは全然いませんでした。残念!
菖蒲が飾られていました。
ここは紅葉の名所としても知られており、
秋にはまた今とは違う美しさを見る事ができるとのこと。
鳥居をくぐると、五十鈴川御手洗場があります。
川の近くまで降りれるようになっており、
皆手を清めたり、数珠や水晶を清めている人もいました。
川底を覗くとお金もたくさん落ちていました。
とても澄んだきれいな水です。
ここですこし不思議なことがありました。
同行した母の友人の1人が手につけていた数珠のブレスレット2つを洗うために外そうとししました。すると力をいれていないのに軽く手を触れただけでその2つのブレスレットがバラバラになって散らばってしまったのです。
この場所で一気に2つもとなると、なんだか偶然ではないような気がしてしまいますね。
更に進んでゆきます。
神宮内のいたるところに榊が飾られています。
上の写真では鳥居の両側の柱にそれぞれついていますね。
さかきは「栄える木」「境木」と書き換えることができ、前者には国家繁栄、後者には俗世と神聖な場所の境目という意味があります。
この日は日差しが強かったですが、
神宮内は大きな木も多く涼しく感じられました。
またこうした二股の木々も数多く存在しました。
正宮。ここに天照大御神がおまつりされています。
今から2000年前、皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つである八咫鏡やたのかがみをご神体として伊勢の地にお祀りし、国家の守護神として崇める伊勢信仰は平安末期より全国に広がりがみられました。現在でも全国の神社の本宗として特別に崇敬を集めます。
鳥居の奥にある白い布、御幌(みとばり)と呼ばれるものですがこの布が風でめくれると神様がおいでになる合図だと言われています。
この日は風が吹いていたのですごくめくれてました。
通行人がみんなこの木を触っていたので一応写真を撮っておきました。笑
参道の中間あたりにはお神札ふだ授与所じゅよじょ、ご祈祷受付、御饌殿、神楽殿などがあります。
お宮の建物とは違い、少し装飾的です。
特に銅板葺の屋根は丸みを帯びていて美しいです。
神楽殿。ここではご祈祷の神楽を行います。
女の人がお祈りしていたなぞの石・・・
神宮内にあった不思議な木。
いろんなところから枝が伸びていて少し不気味です・・・
そして内宮もひととおり見終わり、
今度はおかげ横丁へ向かいます。
おかげ参道にあった屏風絵のように、
昔の人々もみなこの道を通ったのかと思うと感慨深いです。
多くの人で賑わっていました。
この通りにはツバメがたくさんいました。
人間になれてるのか近くで写真を撮っていてもお構いなしの様子。かわいかったです。
お昼はすし久で頂きました。
暑かったのでさっぱり美味しかったです~。
麦ご飯ってプチプチしていてくせになりそうです。
その次はおなじみ赤福へ。
抹茶味の中に赤福が入っています!
想像以上に大きくて大満足。
伊勢には初めて来たのに、どこか懐かしいようなそんな感じがしました。
神宮を訪ね町を歩き、美しい自然と昔ながらの町並みを眺めていると、とっても癒されました。
江戸の人々が片道15日かけておかげ参りするのも納得です。
お伊勢参りは次の記事で最終回。
夫婦岩を見て来たのでご紹介します。
おまけ
お腹が弱いくせに麦ごはんやカキ氷を食べ過ぎて途中から観光どころではなくなってしまったのはここだけの話です・・・
・・・つづく・・・