お伊勢参り~猿田彦神社・佐瑠女神社編~
伊勢の町を歩いていると多くのお店や民家の入口に
お正月に飾るような立派なしめ飾りが飾ってあったことに気がつきました。
昔、伊勢を訪れた須佐之男命(すさのおのみこと)が宿を探しさまよっていると、蘇民将来(そみんしょうらい)が自分の家に招き貧しいながら一所懸命もてなしました。その善行に感動したがこれを門口に掲げていれば子孫代々疫病から免れるだろう」と木札を授け旅立ちました。それ以来蘇民家は災いから逃れ、末永く栄えた。
出展:JAPANISE-創刊号<発行 伊勢御遷宮委員会>
という言い伝えが元になっており、季節問わず年中飾っているそう。
多くのしめ飾りには「蘇民将来子孫家門」=我ら(伊勢の人々)は蘇民の子孫である
とあり、無病息災を願うと同時に蘇民将来のように旅人を暖かく迎えようという心がけにもなっているそう。
神宮のだけ中だけではなく、町中が神話で溢れていて面白いですね!
さて猿田彦神社に向かいます。
猿田彦神社の主神である猿田彦大神はファンも多く有名な神様ですよね。
ものごとの最初に現れ万事をよい方向へみちびいてくれるといわれています。
ここは全国に2千社はあるといわれている猿田彦大神の総本山だそう。
由来
天孫降臨を啓行(みちひらき)された猿田彦大神は、高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御案内した後、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)と御一緒に本拠地である「伊勢の狭長田(さながた)五十鈴の川上」の地に戻り、この地を始め全国の開拓にあたられました。
すぐ近くには佐瑠女神社があります。
佐瑠女神社は天宇受賣命をまつっています。
天照大御神が天の岩窟に籠もられた際に天宇受賣命がその前で神楽をしたところ、大御神が再び現れ平和な世となったといいます。
芸能や縁結びの神様として知られ、多くの人がお参りしていました。
一見シンプルそうに見える鳥居ですが横には鶴の模様が。
これは方位石とよばれ古殿地、いわゆる昔の神殿跡の印となっています。
八角形に分かれた石は八方位を示しておりそこからまた三方位ずつ別れています。
この石を触るとみちひらきの力が頂けるといわれ、
その願い事によって触る場所が決まっているらしいです。
この方位石もそうですが、本殿に使用されている木や鳥居などのいたるところに八角形が使われていました。方位除の御神徳を仰ぐという意味があるそう。
方位除とは転居や転職などで知らないうちに犯してはならない方位を犯してしまったことによって悩み事や病気が発生することで、この石を触ることで神のご加護をいただけるということみたいです。
たから石。
宝船のような形の石に白蛇が乗っためでたい石。
さざれ石。
さざれ石は年月を重ねるごとに成長しやがて岩になるとされています。
お札授与所はシンプルながらモダンな建物で驚きました。
おしゃれですね。
狛犬コレクション
正統派ながら愛嬌のある狛犬たちです。
ピースポールもありました。
・・・つづく・・・