岩手1人旅その⑧_盛岡ぶらり途中下車2
前回のつづき。
お昼をとりながら観光できそうな場所を探していると、北山の寺町通りという通りがあり、お寺がたくさんあるとのことだったのでそこを目指すことにした。
なかでも法恩寺というお寺には五百羅漢が安置されていると知り、俄然張り切った。
また「盛岡 B級スポット」で検索すると、盛岡バスセンターが出てきて、面白そうだしちょうど循環バスでもバス停になっていたので途中で寄ってみた。
盛岡バスセンターに一歩足を踏み入れると、なんだか昭和にタイムスリップしたような光景が広がっていた。
中はバスを待つ人や、ご飯を食べている人たちで賑わっていた。
全体的に年齢層は高めで、おじいちゃんおばあちゃんに連れられた小さな子供も結構いた。
1960年ごろ開業し、当時は今の倍以上の人々が訪れていたという。
いろんな人がわいわいとここで過ごす様子が容易に想像できて面白かった。
みんなバスに乗ってどこへ行ったのだろう。
きっとここではいろんなドラマが繰り広げられたんだろうな…
建設から50年以上経ったこの建物は、老朽化の問題から今年中に取り壊されることが決まっているそうだ。この風情ある空間がなくなってしまうと思うとさみしいな。
次に北山の寺町通りへ。
綺麗に整備された道の両脇に寺院が立ち並んでいた。
この道は昭和62年には「日本の道百選」に選ばれたらしい。
ぶらぶらしているとこんな看板を発見。
住宅街をしばらく歩くと、「三ツ石神社」にたどり着いた。
ぱっと見、少し寂しいような印象の神社だなーと思った。
境内の奥の方に進んでいくと、三つの大きな石が見えてきた。
この巨石たちの高さはおよそ6mだという。
伝説によると昔この地方に羅刹という鬼が住んでいて付近の人々をなやまし旅人をおどしていた。そこで人々は三ッ石の神にお祈りをして鬼を捕らえてもらい境内にある巨大な三ッ石に縛りつけました。鬼は二度と悪事をしないし、また二度とこの地方にはやってこないことを誓ったので、約束のしるしとして三ッ石に手形を押させて逃がしてやりました。
出典:境内の看板より
石の周りをぐるっとまわってもみても、鬼の手形らしきものは見つけられなかった。
そこだけ苔が生えないとのことだが、全体的に薄く苔が生えていた。
神社の壁には手形があり、これはどうやら鬼の手形のレプリカらしい。
人間のものよりは少し大きく、関節が妙な感じ?
でも案外人間っぽいんだなーという印象だった。
この岩に手形を押したことが「岩手」の県名の起源といわれ、又鬼が再び来ないことを誓ったのでこの地方を「不来方(こずかた)」と呼ぶようになったと伝えられています。鬼の退散を喜んだ住民達は幾日も踊り、神様に感謝のまごころを捧げました。この踊りが「さんさ踊り」の起源ともいわれています。
出典:境内の看板より
それから近くにあった東顕寺にも立ち寄ってみた。
立派な門扉。
本堂。1806に建造されたという。
いまから200年以上前に建てられたというのに、こんなにしっかりと保存されていることに驚いた。
愛育地蔵尊。
すごく厳重に囲われていた…
このあとはいよいよ五百羅漢を見に法恩寺へ。
つづく